小顔に関するビジネスと今後

「自分か、自分の家族以外の話題はない」「他人の噂話はもっと品がないし、さしさわりがある」「そんなに人をひきつけるほどの話題も知識も教養もない」と引け目を感じる必要はありません。
一番品格のある会話は、自分のことを話したくてたまらない人(はとんどすべての人)の話を聞くことです。
コミュニケーションの一番の基礎は聞くことです。
会話のなかで気の利いたことを言おうとか、笑いを取ろうとか、ユーモアとセンスのよさを見せようとする必要はありません。
ひたすら相手の話を肯定的な態度で聞くのです。
傾聴という活動があるのを知っていますか。
それはただ聞き流す、訊く、尋ねるのではなく、相手の話すことに耳も心も傾けて聞く、話し手を中心に置く聞き方です。
批判したり、評価するのではなく、相手の言い分を無心に聞く。
これは心理カウンセラーの重要な手法ですが、傾聴によって、問題を抱えている話し手が、聞き手に受容されていると感じ、悩みを吐き出し、新しい気づきが生まれるといわれます。
日常生活でも傾聴することによって相手に安心感、信頼感が生まれ、よい人間関係ができます。
とはいっても本格的に傾聴するのはなかなか難しいことです。
ともすれば相手の話をありのままに受けとめないで批評や批判の言葉が出たり、とんちんかんな相槌を打ったり、気休めにしかならない激励をしてしまったりしがちです。
専門家ではないのですから、百パーセント完全にできないにしても、話すより聞くことを心がけるだけで、人間関係はずっとよくなるはずです。
さらに重要なのは相手のアドバイスを聞くことです。
傾聴するときと同じく、心を込めて相手の言っていることに耳を傾けましょう。
ついついアドバイスをしてもらいながら「そんなこと私には無理だわ」「この人は本当の事情を知らないで自分の信念から言っているだけだわ」「自分がうまくいったからといって私がうまくいくとは限らないわ」と思ってしまいがちですが、そんな態度は相手にも伝わります。
せっかくのアドバイスは直接役に立たなくてもヒントになることは必ずあります。
子育てにおいてもまず子どもを受け入れ止目定して信頼関係を作るのが一番重要だといわれています。
まず子どもの言い分を心を込めて聞きましょう。
職場の愚痴を言うとあなたの価値を下げるように、家族の愚痴を人に言うのも品格を傷つけます。
親の悪口を言っても自分がその人の子どもであり、その人に育てられたという事実は揺るぎません。
それを受けとめ、肯定し、完全でない親を愛することから人間怪が磨かれます。
夫もそうです。
結婚したときはこの人と人生をともにしようと決心していたはずです。
長い結婚生活のうちには、夫に対する不満、悪口を言いたい気持ちになるときはありますが、それを友人や知人に言っても困惑させるだけです。
時間がたち気分が変わるととても耐えられないと思っていたことがたいしたことでなくなることがよくあります。
気分が変わると自分が不満や愚痴を言ったことを忘れて、相手が自分に合わせて夫の悪口を言ったことだけ覚えているということも間々あります。
相手も品格ある女性なら家族の悪口を言っても、「そんなこと言っても彼にもいいところもあるわよ」とかばってくれますが、一緒になって相槌を打たれても心穏やかではありません。
夫の愚痴を言えば言うほど「そんなに嫌ならなぜ別れないの」と思われるのが関の山です。
多くの場合離婚するほどの深刻な大事ではないが、癖に障る、気に入らないという程度のことが多いからです。
自分の親や、子どもなどに対しては、よそに漏れないし自分の絶対的な味方と信じるので、つい夫などの悪口が出てしまいます。
しかしそれも相手を心配させ、悩ませるだけです(嫁と姑の間に立つ男性は双方から不満や批判を聞かされてさぞつらいと思います)。
もし夫との間にどうしても結婚生活を継続できないというほどの重大な問題があるならば、関係者を巻き込んで大騒ぎをするより専門家に入ってもらって、もめごとをあまり長引かせないように処理すべきです。
子どもへの不満も自分の期待の大きさ、愛情の深さが原因になっていることが多くなかなか複雑です。
友人から子どもへの不満を聞かされたら「本当に子どもはしょうがないのよ」「子どもって親の思いどおりにはならないわね」ていどにさらりと言っておくのが無難です。
姑や小姑への愚痴もありふれています。
あまりにもありふれているので、聞いた人があらためて困惑することはないですが、「やっぱりね」と思われておしまいです。
どれだけ冷静に話しているつもりでも、姑や小姑に対する愚痴は底意地悪く、感情的になりがちです。
できるだけはめるところを見つけてはめておきましょう。
不思議なことに(当然かもしれませんが)、夫や子どもをはめたり、自慢したりする女性は、コントロールが利かないくらいべたべたにほれきってはめることが多いのですが、姑や小姑をはめている女性は理性的です。
私の年になるとお嫁さんの悪口を言う女性も増えてくるのですが、それもできるだけやめて意識して努力してはめましょう。
お嫁さんをはめている女性は、立派だな、幸せだなとうらやまれるものです。
家族のことは自慢するときりがないし、悪口を言うのも難しい。
よほど話術のうまい人でないかぎり、家族に関する悪口も自慢もやめておいたほうが無難です。
生命保険のセールスの神様といわれる女性に会ったことがありますが、立て板に水のように雄弁な女性ではありませんでした。
口数は少なく、しっかりとした話し方でしたが、人をはめるのがとても上手でした。
ダイエー会長の林文子さんもBMWの売り上げトップを続けた人ですが、「私ははめ上手」と言っておられます。
高額な車や生命保険を売るには相手に信頼され、説得しなければなりませんが、相手の心のドアを開く鍵は相手のいいところをはめることです。
セールスの分野だけでなく成功している人は、はとんど例外なくはめ上手です。
しかしはめるのは実はなかなか難しいのです。
最初は表面的なことしか分かりません。
背が高くてかっこいいですね。
お洋服の趣味がよくてお似合いですよ。
最初はそれでいいのですが、いつもそれではいけません。
学歴や会社の地位などみんながはめることをはめても、かえってうるさいと思われるときがあります。
人目につかないが実は自分が誇りにしていることを認めてもらいはめてもらうのが、誰でも一番うれしいのです。
セールスの達人は相手の趣味や家族関係や経歴などを徹底的に調べてはめると聞きます。
昔何かの大会で優勝したとか、こつこつとある趣味を続けているとか、相手に関する情報がなければはめることはできません。
相手に対する興味や関心がなければ、情報は集まりません。
セールスの専門家は商品やサービスを売るために、それだけの努力をしていますが、普通の生活で女性たちはなかなかそこまでできません。
私自身も、もっとはめ上手だったら仕事ももっとうまくいっていたのに、と思い返す場面がしばしばあっても恋愛しているときは、好きになった人についてはその人についてもっともっと知りたくなり、相手をほめたくてたまらなくなります。
恋人と同じというわけにはいきませんが、恋人に対する関心の半分、いや十分の一の関心でも上司、部下、同僚、お客に向ければ、あなたはその人たちから好かれ、協力してもらえ、時には抜擢されることは間違いありません。
私たちはモノやサービスは売っていません。
しかし、「私」という最大の商品を売っているセールスマンなのです。

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